常陽リビング
Joyoliving News : 2022年05月16日掲載

回り道も、たどり着いた天職

チョークアーティスト・画家 菊池理香さん

ブラックボードに描かれた鮮やかな色彩の「チョークアート」は、1990年代にオーストラリアのアーティスト、モニーク・キャノンが考案した現代アートです。

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「毎日が新鮮で楽しい」。アトリエで愛猫の「こげ助」と


オイルパステルというクレヨンのような画材を使用し、ブラックボードに複数の色を乗せて隣り合う色同士を指先でこすりなじませる。

色が混ざり、独特のグラデーションや立体感を醸し出す作品は豊かな発色で人目を引くことから、カフェやレストランのメニューボードなどで目にする機会も増えてきた。




小美玉市の閑静な住宅街に佇むログハウスが、チョークアーティストRIKAこと菊池理香さんの自宅兼工房。

壁一面に飾られたカラフルなチョークアートの数々は「立体アート」のような質感が特徴的で、特に動物をモチーフにした作品は今にも飛び出してきそうな躍動感がある。

「描いている私自身も絵にパワーをもらっています。大好きな絵をたくさんの人に見ていただける今の状況が夢のよう」。



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茨城空港に設置されたタペストリーは小美玉らしさを詰め込んだ


小美玉市(旧美野里町)で生まれ育った。
幼い頃から絵を描くことが好きで、小学校高学年になりコンクールなどで受賞することが増えたのは「筆が遅かった私をせかさずに、じっくりと付き合ってくれた学校の先生のおかげです」。

小学校の卒業文集で「画家になりたい」とつづり、中学、高校では美術部に所属。

一貫して夢を描き続け、美術大学への進学を強く希望していたものの「絵で食べていけるわけがない」という両親の猛反対を「当時の自分では説得することができず」断念。

茨城大学で心理学を学んだ。
卒業後は病院で言語聴覚士としてリハビリを補助。その後、県や日本赤十字社の職員を経てデザイン会社に職を得た。

「ようやく夢に近づいたかと思ったのですが、自分の絵を描きたいという欲求が日に日に強くなって」。

うつうつとする毎日を過ごす中、偶然ホームセンターで出合ったのがチョークアートだった。

「豊かな色彩に心を奪われて、これだ!と直感しました」。

すぐに東京・銀座の教室に通い、スキルを高めてプロコースを修了。
考案者のモニークのもとで学ぶために1カ月間のオーストラリア留学も果たした。

「毎日がキラキラ輝いていて楽しくて、短期間でしたが刺激的な留学でした」。

帰国後に自宅で教室を開いたほか、カルチャースクールの講師や看板製作などを請け負うようになり「ようやく夢がかなった」。

2016年につくば市で行われた異業種交流会に参加したことがきっかけで人脈が広がり、18年に行われた「第1回ヨーグルトサミットin小美玉」では、小美玉市からの依頼でプロジェクトに関わり行政とつながった。

2020年にはコロナ禍で寂しくなった茨城空港にアートで活力をと国際線ロビーでチョークアートの展示会を実施。

その後もタペストリー作成などで空港の装飾を担っている。

2021年9月に発行された小美玉市の広報紙「広報おみたま」では表紙を含め7ページに渡ってSDGsを分かりやすく説明する漫画を市の職員とともに作成。

この特集が各方面から大きな反響を呼び、「令和3年茨城県広報コンクール広報紙部門」で準特選に選出され、コマを進めた「全国広報コンクール」の市部で見事入選(全国トップ5)を果たした。

また、地方自治体によるシティプロモーションを評価・顕彰する「シティプロモーションアワード」の小美玉市金賞受賞記念イベントでは市民プレゼンターとして登壇。

さらにふるさと納税の返礼品に「ペットの似顔絵チョークアート」が採用されるなど、今では市のプロモーションにも積極的に参加、貢献している。



「あきらめきれなかった絵をようやく生業にできたときには30代後半でした。回り道をしましたが、今自分の絵で微力でも地元にも貢献することができて幸せ。これからも人とのつながりを大切にしながら、見た人の心を動かすような絵を描き続けていきたい」


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