Joyoliving News : 2021年08月23日掲載

“周長”日本一の霞ケ浦 イラストで魅力を伝えたい

土浦市職員の若田部哲さん

どこか懐かしさを感じるイラストと小気味良い文章で土浦市をはじめとした霞ケ浦流域のスポットを紹介するホームページ「日本一の湖のほとりにある街の話」が、このほどウェブサイトのコンクール「TCD AWARD 2021」で最優秀賞(第一位)を受賞。サイトを手掛ける土浦市職員の若田部哲さん(45)がプライベートで書き溜めたイラストとエッセイ約170本を紹介している。

写真1

土浦の代表的な景観をモチーフにした壁画と若田部さん(土浦市立図書館3階貸し出しカウンター)

「だれもがスマホで美しい写真を簡単に撮影することができるこの時代に、あえて写真ではなくイラストでの地域紹介に挑みました。多くの人にサイトに訪れていただき、霞ケ浦周辺の魅力を知っていただければ」。

デザインプラス(大阪市)が提供するウェブサイトテンプレートを使用した数多くのサイトの中で「充実したコンテンツと懐かしい絵本のような独特のイラスト」が高く評価された今回の受賞に目を細める。

写真2

イラストを提供したポスター

栃木県佐野市出身。筑波大学芸術専門学群で環境デザインを学んだ。

大学院の2年間は昔ながらの街並みと川のある景色に惹かれて土浦市に移り住み、大学院修了後は建築設計事務所に就職。

都内や千葉で都市計画に関わった後に縁あって2009年に土浦市役所入庁。住宅営繕課に配属され、業務で市内各所を巡ることで「数多くの魅力的な場所や心動かされる風景に出合い、休日に街歩きをして写真に記録するようになりました。市の職員として地域をもっと知りたいという思いも強かった」。

ほどなく、写真を元にイラストを描くことが生活の一部になっていった。鉛筆で下絵を描き、A4版に黒のサインペンで清書。色ごとに版をとるまでは手描きで行い、パソコンで色付けして版画のように重ね合わせるイラストは「わざと版をずらしたり、かすれたような処理を施す」ことで独特の温かさを醸し出す。

50作品ほど描き溜めた12年に初個展、14年に2回目の個展を開くと各メディアで紹介され、17年には土浦駅前に移転した土浦市立図書館のグラフィックウオール(壁画)を作成。

その後も県や市主催のイベントのチラシやポスターにイラストを提供するなど「あくまで趣味」としながらも活躍の幅を広げている。

写真3

グレーと有彩色2色のみで描くイラストは統一感がある

ホームページ作成のきっかけは、17年に琵琶湖を有する滋賀県で行われた全国市町村職員研修会。

「霞ケ浦のほとりから来ました」とのあいさつも反応が薄く知名度の低さを実感、さらに琵琶湖に誇りを持つ地域の人々にも感化された。

湖の面積では琵琶湖に次ぐ2位の霞ケ浦だが「実は周長では1位。ナンバーワンの冠を全面に出し、霞ケ浦の周りの豊かな文化をアピールしていきたい」。

19年、ウェブサイトを開設しより多くの人に霞ケ浦湖畔の魅力を発信したいという目標を一つ達成した。次の目標はガイドブックの作成。

「旅行ができる状況になったときに活用してもらえるような、サイクリストなどに向けた冊子を発行したい。イラストからリアルの場所に誘うお手伝いができればうれしいです」。

「日本一の湖のほとりにある街の話」HPはこちら

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