食用だけでなく、霞ケ浦沿岸の祭礼や縁起物として扱われたコイの歴史や文化を学ぶ企画展「鯉する霞ケ浦」が、7月5日(日)までかすみがうら市歴史博物館で開かれている。午前9時〜午後4時半。
養殖生産量全国1位、『常陸国風土記』にも記載され江戸時代は「ブランド鯉」として名をはせた霞ケ浦のコイ。「母乳の出が良くなる」とされるコイの薬効を記した中国の医学書『本草綱目』のほか、湖の生態系を守るために霞ケ浦四十八津(48カ所の港町)で取り決めた掟書、水戸藩の漁場「玉里御留川」から毎年将軍家に献上されたコイの書状や地引網の様子が描かれた絵などを展示。
高度経済成長で急速に変化した霞ケ浦の自然環境を描き続けた日本画家・小林恒岳の作品も並ぶ。
6月28日(日)午後1時半からは「霞ヶ浦の鯉の歴史と文化」と題し同館館長の千葉隆司さんが記念講演会を行う。定員30人。(事前申し込み制)
■問い合わせ
029(896)0017/かすみがうら市歴史博物館
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