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2019年12月9日(月)

筑波大、26年ぶり箱根駅伝出場

節目の100年、帰ってきた“いだてん”軍団

10月に行われた第96回東京箱根間往復駅伝競走予選会で6位となり、26年ぶり61回目の本選出場を決めた筑波大学。クラウドファンディングで強化費を捻出し、文武両道の下で大会の原点に立ち返るプロジェクトに多くの支持が集まっている。「チーム筑波」で悲願を達成した弘山勉監督の目標は、偉大なる先輩金栗四三の視線と共にある。

「これなら行ける―」。10月26日早朝、選手らの緊張した面持ちに弘山勉監督(53)は確信した。予選会は予想外に気温が上昇。多くの大学が総合タイムを10分近く落とす中、筑波大は前年の記録を唯一短縮し見事6位に。苦しかったこの4年間と支援者の顔が走馬灯のように駆け巡った。

無謀な挑戦


「選手を縛る規則はあまり意味がない。要は本人次第ですから」と弘山勉監督=11月21日、筑波大学

箱根駅伝は、筑波大の前身である東京高等師範学校の教員だった金栗四三が構想。1920年の第1回大会で優勝した同校は特別枠が認められた94年の第70回大会以降出場が途絶え、近年は潤沢な強化費を背景に私立大が台頭。

筑波大では2011年から「箱根駅伝復活プロジェクト」を掲げ、5年以内の本選出場と10年以内の優勝を目標に据えたが、15年春に就任した弘山監督の第一印象は「真面目だが殻を破れない集団」。チームのトップ選手を10人そろえても予選会10位のタイムに遠く及ばなかった。

まずは質の高い練習が可能な体力を付けろ、考える前に走れ―。指揮官の指示は明確だった。その年の予選会は10位から遅れること24分54秒。惨敗だったが選手の約9割がその後自己記録を更新。確かな手応えがチームの自信につながった。

「本気」の背中


26年ぶりの箱根出場を決め喜びを爆発させる選手たち(筑波大学提供)

次に立ちはだかったのは「やる気」だけではいかんともし難い国立大故の資金不足。シューズは底が減り、合宿で一夏10万円掛かるドリンク代やトレーナーの帯同費も全て学生の自腹だった。

16年春からクラウドファンディング(CF)に挑戦するも実績がないチームに世間の反応は鈍かった。高校生のスカウトからシューズの発注、ホームページの更新、会計までこなし監督の「本気」を背中で見せた。

集まった資金でまず取り組んだのが栄養管理。アパートの一室に簡易食堂を作り栄養士考案の献立を週3回食べさせた。資金調達で何が可能になり、どう改善したか。チーム状態や今どんな考えで練習しているか、試合結果の詳細な分析や対策をウェブで発信した。「共に成長できるチーム」との認識が広まり体育学群以外からの入部や有力な高校生の受験が増加。箱根で戦える土台が整い始めた。

教育者として


予選会で力走を見せる金丸逸樹選手、猿橋拓己選手、西研人選手(左から)

本選のキーマンはずばり予選会で下位に沈んだ選手たち。「彼らが実力通りの力を出せればシード権獲得も夢じゃない」と弘山監督。これまで選手の体調管理や合宿費などに充てたCF総額は約1350万円に上る。

支援者は単なるスポンサーではなく「一緒に学生を育てている教育者。アスリートの育成と共に社会のさまざまな分野で活躍できる学生を輩出し、学生競技の本質や意義を問い直すのが復活プロジェクトの真の目的」。

確かにチームは個人の力を伸ばして強くなったが、個人が強くなるためには互いに切磋琢磨する雰囲気や風土が欠かせなかった。「まるでにわとりと卵のような話ですが、まさにそれが加納治五郎(東京高等師範学校校長)が掲げた『自他共栄』や金栗四三が大会に込めた理念。国立の総合大学として唯一出場するに当たり、大会に一石を投じたい。どうか皆さんの力を貸してください」。

第96回東京箱根間往復駅伝競走は2020年1月2日午前8時に号砲。第5弾のCFは今月20日(金)まで。詳細は「筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト クラウドファンディング」で検索。

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