2019年1月28日(月)

筑波山地域ジオパーク「洪水と山津波展」

3月10日まで開催中

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昭和13年洪水時の土浦市街地の様子
昭和13年洪水時の土浦市街地の様子

筑波山地域ジオパークで過去に起きた自然災害から大地と人の営みを学ぶ企画展が、3月10日(日)までかすみがうら市歴史博物館で開かれている。午前9時〜午後4時半。

2016年に認定された「筑波山地域ジオパーク」は同市を含むつくば、石岡、笠間、桜川、土浦の6市で構成。周辺56河川が流れ込む霞ケ浦沿岸で起きた洪水被害や筑波山系の山々で起きた山津波(土石流)を取り上げる。

古代の霞ケ浦の生い立ちから始まり天狗党の戦いにも参戦した田伏村の戸長加固次郎八が作成した「新治郡柏崎村水害調図」など貴重な資料を展示。

筑波郡小田村の農政学者長島尉信が著した『土浦洪水記』は、霞ケ浦沿岸の洪水を「元禄期以降に発生している」と指摘。家康の江戸入府と共に開始された「利根川の東遷」や新田開発などと洪水との因果関係を示唆している。

また、常磐線の敷設計画を変更させ、線路の盛土を堤防とした色川三郎兵衛や明治43年の水害で母を亡くした経験から横利根閘門を完成させた須田誠太郎の治水対策も併せて紹介している。

後半では筑波山塊の成り立ちに触れながら時の土浦藩主土屋泰直が江戸城から帰れなかった天明6年の大洪水に触れ、本郷村(土浦市本郷)における山津波の被害状況を描いた「天明六年田方砂出シ改下絵図」や昭和13年に3人の死者を出したの千手澤山津波の結果整備された筑波山の砂防堰堤なども解説。

展示を担当した同館学芸員の大久保隆史さんは「先人の努力が今日のハザードマップなどに生かされています。観光の側面だけでないジオパークの価値を知ってもらえたら」と話している。入館料一般210円、小中生100円。

同館では、企画展に関連したツアーの参加者を募集中。詳細は次の通り。

▽Aコース「霞ケ浦のおいたちと洪水を学ぶ」バスツアー=2月16日(土)午後1時半〜5時。県指定名勝「歩崎」横利根閘門、土浦市川口港を巡る
▽Bコース「雪入山周辺の大地と防災」徒歩ツアー=2月23日(土)午後1時半〜4時。ネイチャーセンターや成沢砂防ダムを見学。いずれも定員30人、参加無料。

■申し込み・問い合わせ
[TEL] 029(896)0017/同館

* 問い合わせの際は「常陽リビングのホームページを見た」とお伝えいただくとスムーズです。

記事配信 [2019-01-28 09:30:52]

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