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2018年10月26日(金)

ボール追える喜び胸に

アンプティサッカーW杯日本代表に初選出 秋葉 海人さん

10月27日に開幕する「ワールドカップアンプティサッカー」のメキシコ大会に、県立石下紫峰高校1年の秋葉海人さん(15歳、常総市在住)が日本代表として初出場する。幼い頃の交通事故で右足首から下を失い、一度は諦めたサッカーへの夢。「応援してくれる家族や仲間に感謝し、代表で学んだことを自分の糧に」と世界の舞台に飛び出す。


「いつかは試合でも決めたい」という花形のボレーシュート

アンプティサッカーはフィールドプレーヤー(FP)を下肢切断者、ゴールキーパーを上肢切断者が担う7人制競技。義足や義手は使わず、FPはクラッチと呼ばれる日常生活やリハビリなどで使われるつえで体を支える。専用器具を必要とせず気軽に始められることから世界中に広まり、現在日本では9チーム100人以上の選手がプレーしている。

前後半計50分、60×40メートルのピッチでボールを追い掛けるが、常に体を支える腕への負荷は大きく、トラップひとつ取ってもタイミングが難しい。時に起こる激しい接触や速いパス回し、片腕を軸にジャンプするアクロバティックなボレーシュートなど「初めて見る人は皆驚きます。すごい!とか、何であんなに走れるの?とか」。

一度は諦めた夢

幼稚園での初めての運動会を目前に控えた4歳の時、交通事故に遭い利き足の右足首から下を切断。一時は医師から「膝下は諦めて」と言われるほどの大けがだったが、度重なる手術と医師も目を見張るほどの奇跡的な回復力でアキレス腱や血管などが再建し、現在は義足で生活している。

小学4年の時、友人に誘われて参加した地元チームの体験会でサッカーに出合った。スピードもスタミナもあり、ドリブルも上手な仲間に負けまいと必死に食らい付き、気が付けば夢中に。しかし、中学1年の春に今後の成長に備え骨を伸ばす手術を受け半年ほど車いす生活になり、足の筋肉はたちまち衰えた。ようやくボールが蹴れるようになった頃には、以前とは感触が全く違った。

大好きなサッカーを諦め、幼なじみの誘いで卓球を始めるとめきめき上達。ダブルスで県大会にも出場した。母親の勢津子さん(53)は、「サッカーと離れた時は落ち込んだ様子もありましたが、支えてくれるお友達に恵まれた息子は幸せ者」と話す。

クラブチーム入団

中学2年の秋。普段から利用する義肢・装具などの専門メーカー主催のイベントでアンプティサッカーと巡り合った。競技やチームのPRのために参加していたFCアウボラーダ(東京都稲城市)所属で常総市出身の細谷通さん(41)は「海人は穴が開くんじゃないかってくらいパンフレットを見つめてた。予備のクラッチがあったし、やってみる?と誘ったんです」。久しぶりのボールの感触はサッカーの楽しさを思い出させてくれ、イベント終了後も細谷さんとのパス交換が止まらなかった。卓球部との両立など家族で検討を重ね、年明けにアウボラーダへの入団を決めた。

チームは全国の舞台でも優勝を重ね、日本代表選手も所属する強豪。始めた当初は慣れない全身運動で体中が痛くなったが、少しでも上達したいと上級者の動画を繰り返し見てクラッチの使い方などを学んだ。週末は関東各地でチーム練習や試合を行うほか、週3回ほど細谷さんら県内在住メンバーと2対1でのパスやシュート練習を重ねている。試合ではゴールを狙うフォワードだが、「ボールを要求する声出しはまだまだ苦手」と課題も自覚。それでも昨年11月の大会では4試合で5得点、今年5月には4試合で3得点と徐々に頭角を現した。

代表に初選出

今夏には日本代表合宿に初召集、9月に正式に日本代表選手に選ばれた。競技を始め2年足らずの快挙。4年前のW杯に出場した細谷さんによれば、海外ではピッチコンディションが日本ほど整っていない場合が多く、対戦相手は体が大きく動きも速いが、「練習量で培ったスピードやスタミナなら海人も負けていない。せっかくのチャンス、思う存分楽しんで暴れてきてほしいね」。日の丸を背負う15歳の胸は喜びと驚きと緊張でいっぱいだが、「まずは1点。仲間や家族のためにもできることを精いっぱいやってきます」。

これまでの日本の最高成績は2014年大会の11位。27日から始まる今大会ではベスト4入りを目指して日本はポーランド、コロンビア、コスタリカとグループリーグを戦う。

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