2018年4月17日(火)

浮世絵師・昇斎の「東京名所三十六戯撰」

4月27日まで、筑波大で展示中

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上野山王山
上野山王山

浮世絵師昇斎一景(しょうさいいっけい)の作品から文明開花直後の庶民のユーモアや非日常を読み解く企画展が、4月27日(金)まで筑波大学図書館情報学図書館で開かれている。入場無料。午前9時〜午後5時(平日のみ)。

美的景観を描く従来の浮世絵に対し、笑いが目的の「戯画」は、江戸末期から明治初期にかけ複数のシリーズものが刊行。今展では歌川広重の門人とされる昇斎が明治5年〜6年位かけて描いた「東京名所三十六戯撰」をひも解く。

花見でのドタバタを描いた作品では、隅田川や上野山などの宴会で泥酔したり、ふんどし姿で「すってんころり」するなど現代の喜劇やコントにも通じる庶民が描かれる。

鎌倉河岸の作品は、犬に吠えられごみを散らかした男性を異人が笑うという図。傍らの建物には「牛肉」の旗がなびき、「文明開化がどの程度庶民に浸透しているかの重要な資料にもなっている」と同大大学院図書館情報メディア研究科の綿抜豊昭教授。

そのほか、日本橋で油をこぼして盛大にずっこける町人を笑う洋装した人、風呂屋の二階からお茶をこぼす男性などが並び、「人の不幸を笑うことに、とても寛容だった時代を描いた作品ばかり。今だからこそ見る価値があるかもしれません」と綿抜さん。

■問い合わせ
029(859)1200/同館(つくば市春日1-2)

* 問い合わせの際は「常陽リビングのホームページを見た」とお伝えいただくとスムーズです。

記事配信 [2018-04-17 08:30:14]

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