2018年1月9日(火)

カミナリ親父、息子に物申す

リビング追跡レポート

息子たち以上に絶妙な掛け合いの竹内章さん(左)と石田和徳さん。お互いに「面白いだろ」と笑う。
息子たち以上に絶妙な掛け合いの竹内章さん(左)と石田和徳さん。お互いに「面白いだろ」と笑う。

12月31日発行の正月号1面に登場したお笑いコンビ・カミナリ。厳しい芸の世界に生きる二人を育てた親父たちは、芸能界でチャンスをつかんだ息子たちの姿に今、何を思うのか。厳しい中にも愛情がにじむ親心を聞いた。

■俺なら100点

2017年12月3日はコンビにとって2度目のM-1決勝の舞台だった。竹内まなぶさんの父・章さん(65)と石田たくみさんの父・和徳さん(58)は、テレビの前で息子たちの勇姿を見守った。結果は9位。カメラの前では笑顔を見せていたが、舞台裏では悔しさから涙したと聞いた。「俺だったら100点入れてやったね」と竹内さん。

その一方で、テレビでの露出が一気に増えた2017年の勢いのまま優勝すれば、「二人が調子に乗るのでは」という一抹の不安もあったという石田さん。「甘い世界じゃない。まだ上があるってこと。プラスに考えればいいんだよ」。

■下積みの苦労

鮮魚店を始めた竹内さんは、後に生活雑貨までそろえる「スーパータケウチ」を切り盛り。石田さんは茨城が誇る名産のメロンをはじめ、ホウレンソウやサツマイモを栽培する農家。地に根を張って仕事をする親から見れば先行きの見えない仕事を選択した息子たちだが、竹内さんは「人の一生なんてあっという間」との思いから、特に反対もしなかった。もちろん安定した公務員や店の跡継ぎにと考えたこともあるが、「本人の気持ちに沿わないこと言ってもしゃーんめ?」。

下積み時代、まなぶさんは「スーパータケウチ」でバイトをしたこともある。「俺は知らんぷりしてたけど、母ちゃんが小遣い渡したり甘やかすんだよ」。石田さんも竹内さんと気持ちは同じだが、かつて家業を手伝ってくれたときの手際が良かったことから、「たくみが30歳までに売れなかったら、継いでくれっかな」との淡い期待もあったという。

2014年。息子たちは地元公民館で単独ライブを開催し故郷に錦を飾った。観客がいなくてはふびんだと親戚総出で会場へ。黒山の人だかりにほっと胸をなでおろしたのも束の間、肝心のネタはさんざんな結果だった。「『親父の方が面白いな』なんてからかわれる始末。困っちゃったよ」と竹内さん。それでも、夢見た世界で奮闘する息子たちがテレビに出ると聞けば、親父たちは録画はもちろん深夜だろうとリアルタイムの視聴も欠かさない。

■調子に乗るな

周囲の反応が大きく変わったのは2016年のM-1後。初めて決勝の舞台に立つ息子の姿をテレビで見て、生きた心地がしなかった。結果は振るわなかったが、ファイナリストの称号を手に入れたコンビはその後大躍進。深夜だった出演番組は昼間になり、いつしかゴールデンタイムに。

最近は店や寄り合いの席で「こんなネタはどうだ」と売り込みを受けたり、「カミナリの親父さん」と紹介される事も多くなり、「これじゃ悪いことできねぇよな」。息子たちを取り巻く環境は激変したが、親父から見れば画面の向こうにいるのはやんちゃだった子ども時代と変わらぬ二人。一度は頂点に手が届きかけた息子たちー。「まだ20代なんだから、これからこれから」と竹内さんがエールを送れば、すかさず石田さんがビシッとくぎを刺す。「でも、あんまり調子込むなよ」。

* 問い合わせの際は「常陽リビングのホームページを見た」とお伝えいただくとスムーズです。

記事配信 [2018-01-09 10:30:50]


関連記事

 


株式会社常陽リビング社 常陽リビング