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2017年11月13日(月)

自分を高め、遠くに飛ばせ

聴覚障害の陸上選手 小関雄太さん

9月の日本聴覚障害者陸上競技選手権投てき競技で好成績を収めた小関雄太さん(29歳、牛久市在住)は、社会人になってから本格的に競技にのめり込んで約5年。「理論的に効率よく、やるべきことを積み重ねれば結果につながる」と力を伸ばしながらも継続に苦悩。吹っ切れた現在は「出来なくなるまで生涯やりたい」と日々自らを鍛え抜き、3年後の世界大会を目指す。

世界を意識


やり投げで再度「世界」を見据える。管理栄養士の妻が食事面で夫を支えている

下妻市出身。生まれつきの難聴で、健常者とは口の動きと補聴器装着を合わせ 言葉を理解し、コミュニケーションを取っている。

幼い頃から体を動かすのが好きだった。陸上との出合いは高校2年の冬、大学受験に向けて猛勉強し結果が出てきた頃。窓の外でウインドブレーカー姿の部員が息を弾ませる光景に「青春したい!」と陸上部の門をたたき、力強さを感じる投てきを選択。中でもやり投げの迫力は新鮮で、2メートル超の長いやりを遠くへ飛ばそうと努力の日々を送った。

筑波大学大学院を経て、漢方薬の研究開発職に就いた2012年。学生時代は朝から深夜まで実験の毎日だったため、空いた時間で健康のためにも体を動かしたくなった。ジム通いばかりではなく、高校で楽しんだ陸上も始め、個人で練習場を探し独学でトレーニングを積んでいくと徐々に結果がついてきた。

翌年の全国障害者スポーツ大会砲丸投げでは自己ベストを更新し、大会新記録で優勝。夕方のスタジアムを照らすライトや大勢の観衆に気持ちが高まり、世界大会経験者を上回る頂点に立ち「人生ベスト3に入るうれしさ」を味わった。自己流で結果が残せたことで、世界を意識し始めた。

自分で調べて練習

普段は基礎体力を高める練習が中心。週2〜3日、3〜4時間ずつ県内のジムや競技場でバーベルを使ったスクワットなどで体幹を鍛えたりダッシュして足腰をいじめ抜く。「単なるがむしゃらではなく、何をやるべきか」を考えながら国内外のスポーツ分野の調査や研究論文を20〜30本ほどネットで探して読み、トレーニングや技術に生かした。

ジムで効率良く体を鍛えたいと参考にしたのはボディビルで、「栄養がなければ、どれだけ鍛えても体は大きくならないというのが結論。たんぱく質の量や休息の間隔などを参考にしました」。

投げる動作は、バレーボールや野球などいろいろなスポーツを比較しながら「肩甲骨を上手く使う」、「肘を下げないようにする」など、体の使い方を学んだ。

悔しさバネにもう一度

やるべきことをやって結果から自信を深め、次に向かうー。その後も15年アジア太平洋大会やり投げ銀メダル獲得などで好成績を挙げたが、いったんは競技から離れかけた。30代を前に公私共に忙しさを増し、家庭を持つ身として「仕事に専念し、自分は稼がなきゃ」と一人思い込んだ。区切りとして臨んだ大会は不完全燃焼でモヤモヤを残したまま練習をやめた。

昨秋、自宅で少し重たくなった体でバーベルを上げていると、妻から声を掛けられた。めっきり減った練習時間に気付いていた。「納得するまでやればいいよ」。今夏の聴覚障害者の世界的スポーツ大会・デフリンピックで見た日本選手らの活躍にも背中を押され「もう一度」と奮い立った。

子どもにも教えたい


根本洋治市長を表敬訪問。「練習は好き?」との問いに「大好き。記録が伸びるので」=10月、牛久市役所

練習再開から約3カ月。9月30日に東京都内で行われた日本選手権では3種目に出場し、砲丸投げと円盤投げで優勝。メインのやり投げは自身最終種目という疲れもあって3位だったが、「イメージ通り体が動かせるように練習するのが大事」と前を向いた。

今の大きな目標は3年後、昨夏出場しながらも不甲斐なく終わった世界選手権で好成績を収めること。誕生間もない長男にも「やるべきことを積み重ねていけば結果がついてくる」と伝えたい。

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