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2017年7月3日(月)

「横綱の責任、全うする」

稀勢の里、地元で英気

大相撲夏場所を途中休場した横綱・稀勢の里関(30歳、田子ノ浦部屋)が、このほど牛久市内で開かれた激励会で元気な姿を見せ、全国から集まった約500人のファンが横綱の飾らない人柄を再認識した。初土俵から15年、初めて大ケガに見舞われた稀勢の里関は地元で英気を養い、「来場所は横綱の責任を全うしたい」と固く誓った。


ファンの歓迎を受けた稀勢の里関。その眼光は来場所を鋭く見据えていた=6月10日、エスカード牛久

去る6月10日に開かれた激励会。息子から花束を受け取った父・萩原貞彦さん(71)と母・裕美子さん(62)は、「ケガに強い力士」の基礎をつくってきた。

幼い頃からスナック菓子や清涼飲料水は厳禁、おやつは旬のトウモロコシやサツマイモを与えた。地元少年野球チーム「龍ケ崎ハリケーンズ」で野球を始め、龍ケ崎市立長山中学校では野球部に入部した。

私が教えた

悲願の初優勝を果たした1月場所直後。あるテレビ番組で稀勢の里関が「昔、歩き方を教わったおばあさんにお礼がしたい」と言った。番組を見ていた龍ケ崎市の山野志久(しく)さん(87)は、思わず趣味のボウリング仲間に打ち明けた。「あれはオレのことだよ」。

十数年前、長山中近くでバスを待っていた山野さんの前を、運動着姿の大柄な生徒が走ってきた。長年キャディを勤め、歩きには多少の自信があった山野さん。生徒の足取りの重さに居ても立ってもいられず「上手な足のつき方」を教えた。

生徒は「早い早い」と顔をほころばせ、「これは相撲でも同じですか?」と尋ねてきた。互いに名乗らず別れて数年後、大相撲中継で二人は“再会”した。

「どんな歩き方かって?他の力士に真似されるから秘密だよ」

努力と責任

「彼の長所は変わっていない」と話すのは野球部顧問だった吉田正人さん(48歳、現新利根小教諭)。ある試合で味方の大量リードを受け、エースで4番の萩原少年は一塁の守備に温存。直後にランナーと交錯して転倒し、右手を骨折したまま試合に出続けた。

「確かに涙もろい一面もあるが、努力と責任感の表れ。今でも変わらない彼の一番の長所だと思う」。卒業と同時に食生活を大事にしていた鳴戸部屋に入門。卒業文集には「努力で天才に勝つ」と記した。

心配性なファン

激励会で稀勢の里関には記念切手や牛久市特産の河童西瓜が贈られ「大好き。部屋の皆で食べます」と笑顔。そのほか、相撲部屋の寝床で読んだ漫画『北斗の拳』の感想や休日に色違いのサングラス6本を使い分け江戸川沿いを散歩すること、場所前には験担ぎにとんかつとアサリのみそ汁を食べるなどのエピソードを披露した。会場でファンに横綱の「人柄」を聞いた。

仙台市から訪れた鈴木愛里沙さん(26)は中学3年生の時、朝青龍との一番を見て以来のファン。この日はサプライズで横綱とツーショット撮影に成功。「ケガだけはしないで、来場所も実直な相撲を見せてほしい」と目を潤ませた。

千葉県市川市の児玉寛子さん(74)は本名「萩原寛」と字が一緒で親近感を感じたという。国技館観戦では他のファンが「頑張れ」「絶対勝て」などと大声で叫ぶ中、「落ち着いて!」と手書きした横断幕を無言で掲げる。

30代の女性3人組は、横綱の背中に「日本の美学が詰まっている」と太鼓判。ケガを押して強行出場した先場所を振り返り、「勝ってほしいけど、長く応援したいから無理はしてほしくない」と複雑な心境も垣間見せた。

横綱と握手した久保田あゆなさん(14)とわかなさん(11)姉妹は「あったかい手だった。とてもやさしいお相撲さんだと思う」。

“横綱の休日”を満喫した稀勢の里関は一転、囲み取材で記者の質問に「来場所は横綱の責任を全うしたい」と力強く宣言した。

名古屋場所は7月9日(日)愛知県体育館で初日を迎える。


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