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2017年4月21日(金)

常総再生Tシャツ、今度は三陸へ

ライブハウスの防音材に活用

ブラフマンやマンウィズアミッションなど茨城ゆかりのバンドが出演し、豪雨被害を受けた常総市を支援した2016年5月の音楽フェス「ダッペロックス」。会場で販売されファンをボランティア活動に促した「常総再生Tシャツ」が、このほど東日本大震災の被災地・岩手県大船渡市で産声を上げるライブハウスの防音材として使われた。ファンの間で伝説となったフェスを企画したバンドマンが伝えたメッセージは、形を変え次世代に受け継がれている。

行動あるのみ


(1)工場の床は長らく堆積していたほこりなどが硬くこびりついていた(2)雨水に浸かり、さびだらけの工場内を磨く参加者(3)被災地の特産品が入った幡再の昼食

4月初旬、2015年から続く「Tシャツ再生大作戦」に約50人が集まった。昨年来うずたかく積まれていた約10万枚のTシャツは、被災後ほぼ毎日のように工場に通う地元ボランティアたちによってあらかた片付いたが、「主力のTシャツプリント機は壊れたまま」と工場を経営する長野剛知さん。それでも工場には「ダッペ」以後、バンドマンが被災地に寄せる思いに共鳴した音楽ファンが続々と訪れるようになり、その数は延べ4000人に上る。

この日は雨水と共に工場に流れ込んでこびりついたほこりや泥、消毒用にまいた石灰をヘラやスコップでそぎ落とし、長く雨水に浸かった壁や柱を磨いてサビ止めも塗った。春休みを利用して成田市から息子(12)と訪れた男性(38)は、「例えば災害のニュースを見たとき他人事にせず、まず自分にできることを考えられる人になってほしい」と、黙々と作業するわが子に目を細めた。日立市から来た母親も「作業を通し、娘に被害の記憶を残したい」とバンドマンたちのメッセージを「学びの場」に変えている。

趣向凝らす“ボラめし”

参加者の楽しみは、工場を支援するNPO法人幡ヶ谷再生大学(幡再)が振る舞う昼食。同NPOが支援に入る三陸や熊本、福島などの被災地から取り寄せた食材や銘菓を提供するのが特徴で、岩手県大船渡産の牡蠣や熊本の赤牛を使った料理に加え、参加者自身も腕を振るう。

浦安市の障害者就労支援施設で働くアキラさんは元調理師。この日は田楽味噌掛けのふろふき大根や自家製キムチなどを作ってきた。仕事では、再生Tシャツを利用者の就職支援に活用。クリーニング工場に就職予定の利用者に畳んで袋詰めしてもらうことで「一石二鳥でしょ」。そんな活動が目に留まり、今では会社を挙げ幡再の活動を後押し。「ボランティアは所詮自己満だけど、やりたい時に楽しくやれれば、それでいいじゃん?」。

音楽で繋がる被災地


3月に岩手県大船渡市のライブハウス「KESEN ROCK FREAKS」で行われた活動には、全国からボランティアが集まった

Tシャツ大作戦と並行して幡再が支援してきたのが「東北ライブハウス大作戦」。プロジェクトはブラフマンなどの音響を担う人々が被災地の音楽関係者らと共に宮古、大船渡、石巻の三陸沿岸にライブハウスを建て、音楽を媒介に被災地を訪れる人と地元を繋ぐことが目的。幡再では穴が開いたり破けた無地のTシャツを大船渡市のライブハウスの防音材に活用するアイデアを提案。2015年冬から常総に通うしーさんは先月中旬、都内から岩手に車を走らせTシャツをライブハウスの壁やステージ床に敷き詰めた。「自分がごみの山から救い出したTシャツが大好きなライブハウスに使われる。これってすごくないですか?」

幡再で被災地支援の陣頭指揮を執るゆかりさんはボランティアを通し、「自分自身の生き方を見つめ直してほしい」と話す。津波被害と地盤沈下でかさ上げした場所に建つライブハウス「KESEN ROCK FREAKS」は、4月22日(土)に産声を上げる。ゆかりさんは言う。「被災地の住民が地元バンドを地元のハコで聴いて、『この街でライブがやりたい』って人が出てくれればいいよね」。


Tシャツ再生大作戦
NPO法人幡ヶ谷再生大学のアイデアで、関東・東北豪雨で被災した常総市内のTシャツプリント工場が廃棄予定のTシャツを商品に再生。2016年5月に常総市内で開かれた音楽フェス「ダッペロックス」などライブ会場での売り上げは、工場再建ほか熊本地震の被災地などに届けられている。

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