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2017年4月17日(月)

モノを減らして、心は豊か

旅する夫婦チェレステ楽団

音楽を奏でながら旅をする夫婦ユニット「チェレステ楽団」が約1年半ぶりに帰郷し、来月龍ケ崎市内でコンサートを行う。東日本大震災で「音楽の価値」を見失いかけたのを機に、モノに囲まれた生活を捨てた二人。愛車のワゴンに必要最低限の荷物を積み込み、今も演奏旅行を続けている。


曰く「気長な楽器」インドの伝統楽器・タブラを叩く夫の太宰敏雄さん(左)とメープルの木で作られた26弦ハープを奏でながら唄う妻の陽子さん

ハープを弾き語る妻の歌声に、そっと寄り添う夫のタブラー。子どもの教育を芸術行為と捉えるシュタイナー教育で採用された「A=432Hz」のチューニングで奏でるチェレステ楽団の音楽は、水のせせらぎや虫の声と同じ音律で聴く者を心地良い眠りに誘う。

CDジャケットやフライヤー、映像作品ほか、コンサートの手配やPRも自分たちで手掛ける。「身の丈以上の事はしない。大震災の後に決めた、私たち夫婦の決まり事なんです」。

天空の音楽

「珍しい姓ですが、生まれ故郷の北海道には意外と多い」という夫の太宰敏雄さんが龍ケ崎市に越してきたのは小学4年の時。都内の専門学校でデザインや写真を学び、電子音楽や民俗音楽に興味を持った。

一方の陽子さんは福岡生まれの大分育ち。中学時代に声楽を始め、ミュージカル女優を志した。フリーの写真家となった敏雄さんがとある舞台のフライヤー写真を手掛けた際、専門学校の同級生だった陽子さんと再会し結婚。趣味で音楽を作っていた陽子さんに触発され、敏雄さんもタブラを始めた。

あるレストランを会場にコンサートを行った時のこと。天井に描かれた広大な空の絵にインスピレーションを刺激され、イタリア語で天空(チェレステ)の名を冠し、2010年から本格的に音楽活動を始めた。

音楽が何の役に…


愛車「チェレ号」

穏やかな毎日を送っていた翌年春、東日本大震災でコンサートは軒並みキャンセルに。時々刻々とテレビ画面に映し出される未曽有の大惨事にショックを受け、「音楽がいったい何の役に立つのか」と家に閉じこもっていた陽子さん。ある日「生きなさい、行きなさいと背中を押されるような」夢を見た。

楽器と自分たちが把握できる最低限の荷物だけを選んで都内のアパートを引き払い、不用品はリサイクルに。太陽光発電設備を整えた中古ワゴン「チェレ号」を整備し、てんぷら油などのバイオディーゼル燃料で一般道を南下。

「今までこんなに必要ないモノに囲まれていたなんて」と敏雄さんが驚けば、「これだけモノを減らしても、車の中で失くし物をするんです。全くおかしな話です」とほほ笑む陽子さん。最初の目的地は九州に決めた。

夢見た旅

道中ではさまざまな出会いに恵まれた。ベテランのキャンパーに安全なテントの張り方を学び、きれいな湧き水の場所もこっそり教えてもらった。カセットコンロで調理し、時には食べられる野草を探した。滞在した土地をのんびり歩き、海辺や森の中で作曲やセッションも行った。さまざまな縁が重なり、オーガニックのカフェや寺社、美術館、幼稚園、病院、移動するフェリーの船上で不意にコンサートが決まることも。

気付けば旅に出て丸6年。毎日「無限の選択」の中を漂うが、モノから離れ、見えない縁に感謝しながら旅は続く。自由な発想こそ音楽の原点。「夫婦仲良く、できるだけ長く旅を続け、良い音楽を作って届けたい。ただそれだけですね」。

コンサートは5月13日(土)午後2時から。龍のらんぷ(龍ケ崎市野原915-1)で開催。2500円(お茶・お菓子付き)

■予約・問い合わせ
Tel:080(4156)1040/太宰さん

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