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2017年2月6日(月)

世界に向かって、跳べ!!

吉川楓さん(下妻東部中)地域密着のプロスケーターに

昨秋のスケートボード・アジア選手権で初優勝を収めた吉川楓さん(15歳、下妻東部中3年)が、今年スペインで開かれる世界大会「ストリートリーグ」に向け技を磨いている。下妻市内に今春オープン予定の公営スケートパークではコースの設計に参加。「皆が安全に楽しく遊べるよう力を貸せれば」と、地域密着スケーターとして街づくりも“メイク”する。


2001年4月13日生まれ。憧れのライダーはシェーン・オニール。練習は毎日欠かさないが、「家でスケボーに乗ることはないですね」

東京五輪の追加種目に決まったスケボー競技は、ボウル(椀型)やプール(深皿型)などのR斜面(湾曲した滑走面)を組み合わせたコースを滑る「パーク」と、街中に存在する階段や縁石、斜面、手すりなどを模したコースで技を競う「ストリート」に分類される。

楓さんは複雑な足技を組み合わせるため着地に失敗すれば危険が伴うストリート専門。父親の洋一さん(39)によれば、「楓は小さい頃からマイペースでコツコツ練習するタイプ。ある意味自己中だけど、ここ一番の集中力はすごいよ」。練習中に新しい技を「メイク」することはめったにないが、「こいつ、本番にはめっぽう強いんですよ」。

誕生日プレゼント

3歳でスノーボードを始め、5歳の時テレビCMで見たスケボーの映像にくぎ付けに。誕生日プレゼントにスケボーのデッキ(板)を買ってもらい遊び始めた。怖がりな息子が練習しやすいよう、洋一さんは映像に撮って技を繰り出す時の目線や安全な転び方を重点的にアドバイス。難易度の高い技に果敢に挑み始めた。

ベストを尽くす

プロへの登竜門となるアマ全日本選手権には小6から3年連続で挑戦。迎えた中学2年の大会2週間前、パークでの練習中に人と衝突し左腕が変形するほどの骨折を負った。いつもは背中を押す父もこの時ばかりは待ったをかけたが、楓さんの決意は固かった。「来年は受験だし、必ず今年で決めたいー」。主治医にも「技に失敗して地面に手を着いたら左腕は一生使えなくなる」と言われたが、ギプスを着け強行出場。予選を通過し、迎えた準決勝ではライバルが次々と難しい技を決めていく中、込み上げてきたのは緊張ではなく、かつてないほどの「ワクワク」だった。一気に技の難易度を上げ、恐れずに地面を蹴った。結果は3位、プロ転向が決まった。

ほっとできる場所


昨秋、中国・上海で行われたアジア選手権には一人で現地入りし、自ら作戦を立て初優勝。現在は世界大会に向け週3日、学校が退けると所属するAxisスケートパーク(つくば市)で練習する。パークを管理する宮崎将幸さんによると、「アメリカでは会社員が平日の昼休みに滑って気分転換したり、週末は家族でパークに集まる。楓はそんなカルチャーが好きなんだよ」。そんな言葉通り、楓さんも試合ではしのぎを削る対戦相手とパークで過ごすひと時が大好き。

現在、下妻市が国道125号線沿いに整備を進めているWaiwaiドーム内スケートパーク「B・E・step 125ーshimotsuma」は設計のワークショップに参加。初心者でも安全に楽しめ、上級者でも飽きないコース造りに意見を出した。「パーク内でタバコを吸わない、裸にならない、初心者はヘルメット着用」などのルールも決め、世代間のつながりが生まれる場所になればと願う。

弱冠15歳のプロスケーターは世界の高みを目指しながら、若者が愛着を持てる街づくりやにぎわいの創出も「メイク」している。


【 お詫びと訂正 】 当記事において、初出時に「アジア選手権3位」と誤って記述しておりました。正しくは「優勝」です。ご迷惑をおかけした皆様にお詫びするとともに、謹んで訂正させていただきます。

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