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2016年5月30日(月)

心の回復を支援するカウンセラー 小口 令子さん

ペットロス 話して、泣いて、無理しないで

家族同様にペットをかわいがる人が増えるにつれ、亡くしたときの悲しみからなかなか立ち直れない「ペットロス」に苦しむ人も増えている。深い喪失感に打ちのめされても「たかがペット」と言われそうで悲しみを一人で抱え込み、中には重症化して心身を病む人もいる。そうした悲しみに寄り添うペットロスカウンセラーの小口令子さん(55歳、常陸大宮市)もまた、子犬4匹を一度に失うというつらい体験をした。

小さい頃から身近に犬がいた動物好きの小口さん。結婚して子育てが一段落すると動物にかかわるボランティア活動がしたいと思い始め、情報を収集。そんな時にペットロスカウンセラーの存在を知り40歳で一大決心。住まいのある常陸大宮市から毎月1回、神奈川県川崎市の日本ペットロス協会まで約2年通って講義と実習を受け、不足時間は通信講座を併用。現在は上級カウンセラーの資格を取得している。

突然の悲劇


カウンセラーの原点を教えてくれた犬たちと小口さん。左は子犬を失った悲しみを一緒に乗り越えた長女の彩水さん

カウンセラーの勉強を始めて間もなく愛犬のトイプードルが4匹の子を産み、当時、動物看護師を目指していた長女が動物病院で4匹を診てもらって帰宅。その後、家族が留守にしている間に子犬はすべて母犬にかみ殺されていた。

「まだ温かかった1匹を病院に運びましたがだめでした。病院で子犬の尾を切ったので、それが母犬を刺激したのかどうか獣医さんやペット関係者に聞いたり参考文献を調べましたが、はっきりした理由は分かりませんでした」

家族が待ち望んだ子犬の死。当の母犬もわが子を捜して鳴いた。「なぜ、あの時留守にしたのか、尾を切らなければよかったのか—」。そんな後悔が何度もこみ上げ、食事も喉を通らず自分を責める日が続いた。家族が犬の話題を避けているのが分かり「早く元気にならなければ」と思えば思うほど孤立。それでも、学んでいた協会の講師や犬好きの友人に話を聞いてもらうと気持ちが楽になり、「何も言わずに友人がそっとお弁当を置いていってくれた時は本当にうれしかった」。

気持ちに寄り添う

5年前、ペットロスカウンセラーの活動が新聞で紹介され一気に電話が増えた。仕事を持つ若い独身の人や専業主婦、中高年などさまざまだが、皆一様にペットの死を受容できずにいた。後悔と自責を繰り返し、中には自分の生い立ちや家庭の事情まで話す人もいる。「何度も電話してきた傷心の男性もいたし、直接会って話を聞くために遠くまで足を運んだこともあります。アドバイスというより気持ちに寄り添って話を聞いてあげることが第一です」。

話すことで気持ちが楽になり、一人になるとまた悲しくなるという繰り返しが当分続く。特にペットと一緒に行った場所や共に楽しんだ記念日がきたりするとつらくなるが、そうした葛藤を繰り返して少しずつ回復していくという。

「身近にペットを飼っている友人がいると心強いです。経験者同士で話すことでも楽になります」

無理なく少しずつ

一昨年、外飼いの犬が15歳で逝った。過去の痛手から「今度こそ最期を看取りたい」と数日付ききりで見守っていたが、うとうとした少しの間に息を引き取っていた。「最後の最後で、なんてこと—」。再び後悔の念で自分を責め亡きがらに謝り続けたが、埋葬するまでの数日で「私に心配を掛けまいと、そっと旅立ってくれたのかも」と現実を受け入れた。

「何度経験しても別れはつらいものです。無理に気持ちを押し込めず、少しずつ前を向きましょう。家族や周囲の人もそっと見守ってあげてください」

くだんの母犬は現在13歳。悲劇の翌年に産んだ子犬は11歳になり仲良く暮らしている。そんな犬たちに元気をもらう小口さんは、昨年、夫が開園したブルーベリー農園を手伝いながらカウンセラーの勉強を継続。全国からの電話に無料で対応している。

小口さんtel.080(4433)4388

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