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2016年1月4日(月)

心に栄養を与えられる女優に

女優・羽田 美智子さん

常総市出身の女優・羽田美智子さん(47)は、自然体の演技とその存在感で映画やドラマ、CM、ラジオと活躍の幅を広げている。20代は手探りのまま目の前の仕事をこなすだけで精いっぱいだったが、さまざまな共演者との出会いを通してプロ意識を学び、演じる楽しさを実感。心に栄養を与えられるような存在になりたいと今年も飛躍する。


若い頃から渋好みで絵画や古い街が好き。ファッションも落ち着いた感じが多いという

実家は、旧水海道市街でタバコや切手を売る地元に根ざした商店。3人兄弟の末っ子で、男の子に憧れて兄のランドセルを背負っては走り回っていた好奇心旺盛なおてんば娘だった。

中学2年の時に東京で芸能プロダクションからスカウトされ、「もしかして芸能界って手の届くところにあるのかも」と思った。両親に相談すると「田舎者だからだまされているだけ」と猛反対。しかし、短大卒業と同時に自分の可能性を試してみようとNHKのドラマやキャンペーンガールのオーディションにチャレンジ。

ナチュラルなイメージと亡き夏目雅子似だった容姿が関係者の目に留まり大手化粧品メーカーのキャンペーンガールに大抜てき、20歳でCMデビューした。それを機にトントン拍子で仕事が入り、1994年に映画「RAMPO」のヒロイン役のオファーが舞い込み、女優への一歩を踏み出した。

役柄は夫殺しの嫌疑をかけられた未亡人。演技のイロハも知らないままカメラの前に立つと、「そこのねーちゃん、そこ立って。勘が鈍い。芝居になっとらん」と容赦無い監督のダメだしに涙があふれた。「右から左に歩くだけの演技すら自然にできないド素人だったと気付かされました」。

そして、「この撮影が終わったら女優はやめよう」と思い始めていたある日、ベテラン照明技師が「夏目雅子もここでよく泣いてたわ。頑張り〜」と声を掛けてくれた。その言葉に「私だけじゃなかった」と折れそうだった心に一筋の光が差し再び奮起。一カ月にわたった撮影も無事にクランクアップの日を迎え、映画はその年の話題をさらってエランドール賞新人賞と日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

翌年には映画「人でなしの恋」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞に輝き、演技の幅を広げた。「今の自分があるのは、あの現場体験があったから。本当に感謝しています」。

枠を決めず、「続けることが大事」


1968年常総市生まれ。TOKYO FM『ゆうちょ LETTER for LINKS』(毎週日曜午後3時〜)がオンエア中。著書に『私のみつけた京都あるき』『私のしあわせ京都あるき』(共に集英社刊)がある。

4年前、テレビの旅番組で知り合った水中カメラマンと43歳で結婚。「夫は仕事の拠点を沖縄に置いているので、長期休暇を取って沖縄に行こうかなと思っていた」昨年9月、常総市の大規模水害のニュースが飛び込んできた。

実家は無事だったが兄の家が被災。駆けつけてみると家屋は1階が水に飲み込まれ、どうしようもない自然の力に東日本大震災の記憶が脳裏をよぎった。

「実は大震災の翌日に伊東四朗さんと旅番組のロケが入っていたんですが、カメラの前でどうしても笑えなかったんです」。こんなことをしていていいんだろうか、この仕事って何なんだろうと自問自答したあの日。伊東さんは「いいか、人にはそれぞれ役割がある。自分にできることを平常心でこなすことが大切なんだ」とプロ意識を諭してくれた。その言葉で「人に希望や光を届けられる女優になりたい」と思いを新たにし、どんな時にもプロに徹して仕事に臨んだ。

以来27年。ようやく仕事の魅力を感じられるようになり、伊東さんと親子役の土曜ワイド劇場「おかしな刑事」はすでにシリーズ13作目。昼ドラマ「花嫁のれん」も野際陽子さんとのダブル主演で全力投球。最も過酷といわれている昼ドラにチャレンジできたことが、自信につながっている。今では伊東さんと野際さんは芸能界のお父さんとお母さん。そのほか「サラリーマン金太郎」や「警視庁捜査一課9係」など人気ドラマへの出演が続く。

出合う作品は毎回最高の作品。自分で枠を決めず、常に新人の気持ちで一つひとつの出会いを大切にしていきたい。「続けることに意味があるのだから」。

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