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2015年07月13日(月)

平和への思い一層強く

阿見町が映画「サクラ花」撮影を支援

1945年の戦争末期に使われた特攻機「桜花(おうか)」を題材にした映画「サクラ花」が、このほど阿見、牛久、鹿嶋、水戸など県内各地で撮影され地域を挙げての支援に熱が入った。特に阿見町での撮影は映画の主要部分の大半を占めるとされ、「予科練ゆかりの地だからこそ」と平和への思いを募らせながら約2週間におよぶ撮影を町を挙げて後方支援。戦後70周年の節目に制作される同映画は、今秋全国で上映される。

若者が空に散った 桜花


「映画を通して平和の大切さを世界に発信したい」と松村克弥監督

「桜花」は機首部分に大型の爆弾を搭載し、尾部に推進ロケットを装備した小型の滑空機で、母機の腹部につるして目的の敵部隊近くまで運んだ後、搭乗者が母機から乗り移って分離され、ロケットエンジンで敵に体当たりする旧日本海軍が開発した特攻機。

1944年から製造が始まり、45年3月に部隊が編成され鹿児島県鹿屋基地から沖縄に発進したのが初陣だった。しかし、もともと無理がある構造から思うような戦果は挙げられず、以後、終戦までほとんどが撃墜され若者たちが散っていった。

その桜花の飛行訓練を行った海軍航空隊神之池基地があったのが鹿嶋市で、現在の住友金属工業鹿島製鉄所のあたり。同敷地内には桜花公園が整備され、桜花隊員練成の地と刻んだ碑と桜花11型復元機を展示する掩体壕がある。

「戦後70年の区切りとして、茨城のこの地で危険な訓練に明け暮れ国のために命を懸けた若者たちがいたことを伝えなければ―」。松村克弥監督は、前作「天心」の撮影時からそう心に決めていた。

お母さんの手料理で


出演者との会話も広がる商工会女性部の炊き出し

町内の大きな倉庫内に操縦室のセットを組み、映画の重要部分を撮影。その準備に地元の企業が協力したり、町も全力で支援。

昼食時の炊き出しには食生活改善推進協議会やJA茨城かすみ、阿見町商工会ほか3つの市民グループが約2週間の炊き出しを交代で50食以上準備した。

「いかに経費をかけず喜んでもらうメニューにするか頭を悩ませた」と商工会女性部長の野口テル子さん。約15人のメンバーが朝から準備に取り掛かり、地元の特産品も取り入れた手料理を手際よく準備。それでも「ついつい和食が多くなってね。若い人には物足りないのでは―」と心配した野口さん。

しかし、ふたを開けてみれば「温かい食事はありがたい」と俳優、スタッフに大人気。「お母さんの味」が撮影で張り詰めた心をほぐしていた。

「戦後70年に加え、阿見町は町村合併60周年、予科練平和記念館会館5周年を迎えます。そんな年に桜花の撮影に接することができ、大きなご縁を感じています」と天田富司男町長。

県内出身の俳優も活躍


操縦士役の城之内正明さん

主演の緒形直人さん演じる機長と同乗する、母機の操縦士役の城之内正明さんは取手市在住。大学で就活を始めたころやりたいことが見つからず、たまたま目にした新聞で劇団ひまわりの広告を見つけ応募。入団してすぐに「人間を学ぶ」面白さにはまった。エキストラから始まり、やがて深作欣二監督のヒット映画「バトル・ロワイアル」でせりふを初めてもらう。以後、さまざまな映画や舞台に出演。松村監督との出会いで「天心」にも出演し、本作につながった。心掛けているのは「役に誠実に向き合い、正直であること」。

今回の操縦士役で死と向き合う当時の若者の心情を探り、言葉にできないやりきれなさを痛感。

松村監督から「最後のせりふを考えておいて」と言われ、現場で起こる心情を大事にしようと準備した。「優秀な若者たちが使命感と絶望の中で死に向かっていった事実を、ぜひ若い人たちにも観てほしい」と城之内さん。

県内出身の俳優はそのほかに渡辺裕之さん、キタキマユさん、磯山さやかさんが出演している。

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