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茨城歴史散歩
[2019-01-24 up]

摩崖不動明王立像 - つくば市

安産祈願のお不動様 ご開帳は1月28日


眼前のはるか30メートルの岩肌に掘られ、普段は御簾が掛けられている

地元の公民館に保存されている不動明王の拓本

多くのハイカーでにぎわうつくば市小田の宝篋山の隣にある小田山。国道125号線沿いの細い山道を登った先に、「小田のお不動様」として住民に親しまれている摩崖不動明王立像(つくば市指定文化財)が崖に姿を現す。

詳細な由来は不明だが、造立時期は平安時代末期の12世紀前半とされる。高さ1.7メートルの摩崖仏は岩肌に露出した花崗岩に彫り込まれ、心もち状態を左に傾けている。積年の風化で右手の剣と左手の羂索(けんさく)は原形をとどめていないが、県内の摩崖仏がおおむね「線刻像的な薄肉彫」が多いのに対し、奥行き8〜15センチメートルの高浮彫は大変珍しいものとされる。

小田中部区長の鈴木豊さん(67)によると、普段は集落全体の安寧や家内安全を願い、地元住民らが竹と荒縄で製作した御簾が掛けられその姿を拝むことはできないが、年に一度1月28日の縁日にご開帳される。この日は早朝から安産祈願の妊婦や子授けを願う家族連れが訪れる。

お参りの際に授与された袋の中に鉄製や木製の「剣」が入っていれば男の子、「着物の端切れ」なら女の子を授かると言い伝えられ、無事出産を終えた暁には自ら剣や端切れを用意し、お不動様に感謝のお返しに行くのが古くからの習わしという。

ご開帳は1月28日(月)午前10時〜午後3時で、夕方からは地元の小田大獅子保存会の面々が太鼓を打ち鳴らしながら参道までを練り歩く。


 

摩崖不動明王立像 - 地図

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