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茨城歴史散歩
[2012-01-25 up]

平国香の墓・居館跡 - 筑西市

墓は一家の氏神に 豊かな実り今なお


平国香の墓と居館跡とされる塚(写真右下)

勾玉と金環

筑波山のふもと、筑西市東石田一帯は常陸平氏や伊勢平氏(清盛の系譜)の祖である平国香ゆかりの地で、付近にはわずかながら平安時代の名残りを感じさせる史跡が残る。

農業が盛んな一帯には国香の居館(拠点となる建物)があったが、935年(承平5)の野本合戦でおいの平将門に焼き払われた。国香が眠る墓は筑西市内の民家宅の裏庭にあり、30年ほど前まで竹林が生い茂っていた場所には現在も折り重なるように墓石が残る。

「毎年11月15日には決まってお赤飯を炊いてお祈りしています」と妻の繁美さん。墓前にはかつて国香に仕えていた役人の子孫という人が線香を手向けに来たり、熱心な歴史ファンが今も後を絶たない。

「墓の下には六尺四方の石棺が埋まっている」との先祖からの言い伝えもあるが、「私らには確かめる気もありません」と次男さん。歳月を経て国香の墓は一家を見守り続ける氏神様になった。

一方、墓から数十メートル離れた中嶋重徳さん宅の畑の中には小さな塚が建つ。明治時代に竹やぶを開墾しようとした時に見つかったもので、塚の下に埋まっていた石棺からは勾玉や金環が発見された。時の政府の要人がお忍びで訪れた事もある塚の付近には「光蓮寺というお寺もあったようです」と中嶋さん。

居館が建っていたとされる小高い塚から見下ろす大地には国香が開墾を進めた田畑が広がり、今も豊かな実りをもたらしている。


 

平国香の墓・居館跡 - 地図

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