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茨城歴史散歩
[2011-12-01 up]

小島草庵跡 - 下妻市

下妻 〜 足がかり 〜


稲田恋しの銀杏

四体仏

上野国を経て常陸国に入り関東布教の足がかりとなった下妻には、高僧の徳を慕った郡司の武弘が設けた小島草庵跡(市指定文化財)が残る。蓮如の孫・顕誓の『反故裏書』に書かれているほか、1921年(大正10)に西本願寺で発見された妻・恵信尼の手紙『恵信尼文書』には草庵に程近い幸井郷(さかいのごう、現下妻市坂井)に親鸞が来たという記述も残る。

越後で果たせなかった真宗念仏の伝道に乗り出した親鸞は稲田に赴く前の3カ月、草庵(三月寺)にこもって聖典『教行信証』の一部を執筆したとされ、3年の滞在後、弟子の蓮位房に草庵を譲り妻子と共に旅立って行った。なお、蓮位房の子孫は下間(しもつま)氏と称して鎌倉時代から現在に至るまで、東本願寺と西本願寺の坊官を務めている。

草庵跡には欽明天皇(聖徳太子の祖父)、用明天皇(聖徳太子の父)、聖徳太子、親鸞の供養塔(四体仏)がたたずみ、市民の手で花が手向けられる。「高僧であるにもかかわらず、庶民感覚に近い人。親近感がわきます」と下妻市教育委員会生涯学習課長の赤井博之さん。そして四体仏の裏には、親鸞が向かった北東に枝を伸ばす「稲田恋しの銀杏」が毎年秋に黄金色の葉を広げている。


 

小島草庵跡 - 地図

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