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茨城歴史散歩
[2011-05-09 up]

下妻監倉(かんそう)の獄舎 - 下妻市

現代に残る“座敷牢”女囚の苦悩にじむ





板を合わせただけのトイレ

下妻市ふるさと博物館には、明治11年から昭和44年10月まで約90年間使われていた女囚用の独房が収蔵されている。

独房は高さ2.5m、幅2m、奥行き約2.9mで、重い南京錠と蝶番以外はすべて堅い松材のはめ込み式で造られ、まさに「座敷牢のイメージ」そのもの。独房の入口には「第八號(ごう)」と札がかかり、「大正○年○月満期 ○年○月生 懲役○年○月 ○○犯 第○號 ○年○月入監」と収監者の情報を書き込む黒板も掛けてある。

内部は区切りのない2間で、畳2畳分が寝起きや食事の居間、1畳分の板張りは簡素なトイレ、洗面台(現在はなし)などに使われた。ある司法関係者によれば、囚人は裁判で刑が確定するまで長くて半年ほどここに拘置されたとされ、壁には日付を数えた暦や「かごのトリ、ちい(ちえ)あるトリは、ひとめしのんで、あいにくる。あー残念ダ」などの言葉が爪で引いた跡が残る。

「こうした独房が当時のまま保存されているのは全国的にも珍しく、北海道の網走刑務所と当館くらいではないかといわれています」と同博物館学芸員の菊池桃子さん。見学希望者は事前に電話で申し込む。

■ 問い合わせ
Tel 0296-44-7111 / 下妻市ふるさと博物館


 

下妻監倉(かんそう)の獄舎 - 地図

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