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茨城歴史散歩
[2011-05-09 up]

親鸞聖人法難の地(大覚寺) - 石岡市

仇敵の広い心に氷解した憎しみ





境内にある「裏見なしの庭」は、京都の桂離宮などを真似て造られた回遊式庭園

石岡、笠間、桜川の3市に接する山中に、「親鸞聖人法難の地」として知られる板敷山大覚寺がある。

一帯はかつて修験道の山として多くの山伏が厳しい修行を積んだ場所で、占いや日々の吉凶をすることで民衆から支持を集めていた。一方、東国布教のため常陸国(現在の下妻市小島)を親鸞聖人が訪れたのは1214年(建保2)。

3年後に笠間・稲田の草庵に移り、自ら民衆の中に入っていくその教えはまたたく間に広がったが、これに危機感を抱いたのが山伏の一人・播磨公弁円(はりまのきみべんねん)。そのころ西念寺に住んでいた親鸞が鹿島方面に布教に行くとの情報から寺近くの板敷山で待ち伏せたが親鸞は現れず、山伏たちは「術を使って逃げたに違いない」と護摩の修法で対抗した。

「山頂に護摩壇をこしらえ、三日三晩祈り殺そうとしたが効果はなかったようです」と第21代の板敷純雄住職。しびれを切らした弁円は弓と刀を携え直接草庵に乗り込んだが、初めて対面した親鸞にまるで友人のように迎えられ、それまでの憎しみや疑心暗鬼から解放されたという。

その後弟子になった弁円は明法房と名を改め親鸞に帰依。板敷山山頂には現在も憎しみの護摩壇が残るが、山道の途中には「弁円ざんげの碑」が建つ。碑には、布教からの帰りが遅い親鸞を心配し山で待つ気持ちを詠んだ歌が刻まれている。「山も山 道も昔にかわらねど かわりはてたる我こヽろかな」


 

親鸞聖人法難の地(大覚寺) - 地図

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