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茨城歴史散歩
[2010-03-11 up]

金龍寺 - 龍ヶ崎市

新田家の菩提寺 口承伝わる古刹


 

境内裏手には義貞をはじめ、新田氏代々の墓がある

龍ケ崎市北西部、丘の上に建つ金龍寺には「牛久沼」の名前の由来にもなった口承伝説が残っている。

金龍寺は、鎌倉末期から南北朝時代にかけて活躍した豪族・新田義貞の孫・貞氏が、祖父の霊を鎮めるため1407年(応永14)、上州太田(現在の群馬県太田市)に建立した。


1588年(天正16)秀吉の「小田原攻め」の際には、義貞の子孫・由良国繁の母が北条氏を相手に武功を挙げ、息子の国繁は牛久城主となり金龍寺も牛久に移った。

そのころ、寺には3人の小坊主が修行していた。中でも智雲(ちうん)は大食漢で怠け者。食っては寝てを繰り返す智雲に「牛になるぞ」と2世住職の天陰玄鎖(てんいんげんさ)が注意したが、ある日智雲の尻からは本当に尻尾が生えてきた。

牛になってしまった智雲は言うことを聞かなかった自分を恥じ、近くの沼に入水。引きとめようと天陰玄鎖が智雲の尻尾をつかむと、根元からぷつりと切れた。「それから牛を食う沼、牛久沼という名前になったのです」と現41世の渡辺弘道住職。

天陰玄鎖は供養として、葬式で仏をあの世に導く(引導を渡す)ときに使う一対の仏具「払子(ほっす)」を尻尾で作ったが、いつのころからか行方不明に。もう一つの払子は智雲の生まれ故郷・福井県の慈眼寺にあるといわれている。


 

金龍寺 - 地図

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