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茨城歴史散歩
[2010-03-11 up]

伊古立(いごたつ)の十三仏 - 下妻市

「あの世」への旅 静かに見守る仏様


下妻市伊古立のコミュニティーセンター敷地内では同市指定文化財の「伊古立の十三仏」が住民を見守っている。

「十三仏」は死者があの世へ旅立つ際に見守ってくれる仏で、不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、地蔵菩薩、弥勒菩薩、薬師如来、観音菩薩、勢至菩薩、阿弥陀仏、阿閃(あしゅく)如来、大日如来、虚空蔵菩薩。

「十三仏信仰」は南北朝時代に始まり江戸時代中期まで各地にこぞって石仏が建てられたが、現在では掛け軸や額縁に入れた仏画という形で家々に置かれている。「昔は集落の葬式や法要で仏前に十三仏の掛け軸や額縁に入った仏画を掲げる風習がありました」と伊古立区長の飯泉利夫さん。

旧千代川村内の石仏を調査した同市生涯学習課長兼ふるさと博物館館長の人見健一さんによれば、1692年(元禄5)10月13日に建てられ300年以上の歴史を持ち「県西地方ではここだけとされる貴重なものです」。

毎年2月の初午の日には、住民らがわらを編み上げたひも状の「つとっこ」の先端に赤飯と大根・酒粕・人参・大豆で作った郷土料理「すみつかれ」を包んで供え、秋祭りには赤飯に加えわらでつないだ2本の竹筒に神酒、甘酒をくむ。

15年程前に雨風による風化を防ごうと木枠で作られた囲い(上屋)で守られた十三仏は、地域住民の最期の旅立ちを今も静かに見守っている。

■ 問い合わせ
0296(43)2111/下妻市生涯学習課


 

伊古立(いごたつ)の十三仏 - 地図

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