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茨城歴史散歩
[2010-02-05 up]

予科練平和記念館 - 阿見町

予科練に志願した昭和の若者像伝える


建築デザイナー・吉村靖孝さんが設計した市松模様の外観が目を引く

「窮迫」では昭和20年6月10日の阿見空襲を体感できる

海軍飛行予科練習生(予科練)の遺品や関連資料を収集・展示する「予科練平和記念館」が2月2日(火)阿見町廻戸にオープンした。

大正末期、東洋一の航空基地といわれた霞ケ浦海軍航空隊が置かれた阿見町に予科練が移転してきたのは昭和14年。翌年には予科練の専門教育を行う土浦海軍航空隊が設置された。隣接する陸上自衛隊武器学校の雄翔館が「遺族の追悼」という位置付けなのに対し、平和記念館は「予科練を知らない世代に戦争や町の成り立ちをもっと知ってほしいという思いで建てられました」と予科練平和記念館学芸員の渡邉裕美子さん。

建物の外観はモダンなキューブ状で、大きな窓からは霞ケ浦が見渡せる。館内は予科練の制服の金ボタンと同じく7つの展示室に分けられ、最初の展示室「入隊」では少年たちが予科練を目指した理由、不安、希望を解説。注目は本県出身の日本画家・横山大観が揮ごうした2枚の日の丸。予科練生として昭和19年6月に入隊した越田武さん(東京都)が所蔵していたもので、武さんが亡くなった後、遺品整理をしていた妻と、親友で同期生の三浦省六さんが発見した。それぞれ「近思尽忠」「武運長久」と書かれ、「越田さんの母が大観の家でお手伝いをしていた関係で贈られたものではないか」と推測されている。

続く「訓練」展示室では仲間と寝起きした兵舎や普通学(一般教養)や航空工学などを学んだ講堂を一部再現し、復元された机や黒板にはある日の予科練生の時間割が書かれている。「心情」展示室では故郷に残してきた親や兄弟に宛てた手紙の実物と本にまとめたものが置かれ「兵舎や戦地から送った手紙は当然検閲されますから、ありきたりな言葉が並ぶ文面に込められた彼らの思いを読み取ってほしい」と渡邉さん。

「飛翔」展示室では専攻を操縦か偵察かに分ける適性検査や飛行訓練の様子などを紹介し、「交流」展示では日曜だけ外出が許可された予科練生が隊の道路を挟んだ新町(商店街)の銭湯「亀の湯」で遊戯に興じる様子や、土浦の農家を訪問し家族らと交流して心の安らぎを得る様子などが紹介されている。

「窮迫」展示室では昭和20年6月10日にB-29に襲われた阿見空襲が頭上のモニターで再現される。東京大空襲を境に本土への空襲が常態化し、戦局の悪化が肌で感じられてきた当時の雰囲気が証言者の映像とともに伝えられる。最後の「特攻」展示室では自爆攻撃という作戦に到った経緯や人間爆弾「桜花」、人間魚雷「回天」など特攻兵器の紹介、靖国神社に収められている特攻隊員の遺書(複製)、特攻時に基地に送る暗号を入れておくケース(記録版)など珍しいものも展示。さらには出撃直前に書かれた「絶筆」も展示されている。

そのほか「情報ラウンジ」には予科練関係の本や絵本が多数そろい、子どもから大人まで展示を総復習できる。天井は高くガラス張りで、晴れた日には予科練生も飛行訓練をした青空が広がる。

阿見町廻戸5-1 午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)

■ 問い合わせ
Tel 029(891)3344/予科練平和記念館(2月2日(火)から)


 

予科練平和記念館 - 地図

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