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茨城歴史散歩
[2009-11-27 up]

加波山鉄道の築提跡と軌道跡 - 石岡市

開通の夢は幻に 石材運搬用の鉄道


地元の人たちが「汽車道」と呼ぶ市道(奥に見えるのが加波山)

当時の面影を残す築提跡

大正時代後期に開業し石岡市内を縦断するはずだった「加波山鉄道」の壮大な計画の名残りを、旧八郷町根小屋から柿岡方面に向かう田園地帯の中を真っすぐに伸びる軌道跡の市道(通称・汽車道)や、八郷総合支所近くの築堤跡に見ることができる。

加波山鉄道は旧恋瀬村大塚の開明的な地主・友部重太郎の発意で1924年(大正13)に計画され、加波山など沿線の山々で産出される良質な石材を関東大震災後の東京復興の建設資材として運搬するのが目的だった。

鉄道路線は常磐線の高浜駅を基点に中津川、宮下、下志筑・中志筑・五輪堂(かすみがうら市)、半田、塚原、川又、片野、金指、柿岡町上宿、鯨岡、大塚、大増を経由し水戸線の福原駅(笠間市)までを結ぶ計画。

「常磐線と水戸線をつなぐ画期的なこの鉄道が開通すれば、石材の輸送だけでなく親鸞聖人の旧跡を巡る参拝客や加波山への観光客などの利用も期待できたはず」と石岡市教育委員会文化財課の木植繁さん。

1927年(昭和2)には工事施工の認可を受け、敷地測量や一部用地買収、建築工事、停車場の予定地決定などが行われたが、資金不足で頓挫し幻の鉄道となった。

07年に廃線になるまで約80年の歴史を刻んだ鹿島鉄道は同時期に開業し、地域発展を目指した友部氏ほか発起人64人の意気も上がったはず。「築提跡に彼らのやる気、エネルギーを感じます。もし完成していたら沿線はどのように発展したでしょうね」と木植さん。

■ 問い合わせ
Tel 0299(43)1111/石岡市教育委員会文化財課


 

加波山鉄道の築提跡と軌道跡 - 地図

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