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茨城歴史散歩
[2009-11-27 up]

ナウマン象の下顎骨 - つくば市

かつてつくばに象がいた


骨とともにナウマン象の復元図も展示(井尻正二著/野尻湖発掘ものがたり・象のいた湖より)

約2万8000年前の地層から出土した推定50歳のナウマン象の下顎骨(かがくこつ)が、つくば市桜歴史民俗資料館に展示されている。

1977年(昭和52)、散策中の市民が花室川下流の河床で発見した臼歯を伴う下顎骨は、筑波大学で鑑定したのち旧桜村公民館で保管され、1983年の現資料館開館に伴い移送された。下顎骨がどのようにして川に残ったのかは不明だが、象は主として水辺に棲む習性があるとされ、下顎骨発見の2年前には同川の数・下流から臼歯が発見されている。

日本における象化石の研究は明治初年、ドイツ人のナウマンとブラウンスによって始まった。ナウマンは1875年(明治8)に日本政府から招かれて東京大学の教授になり、のちに内務省地理局地質課(旧工業技術院地質調査所)技師長を歴任し日本の地質学の研究に大きな足跡を残した。

そして1882年(明治15)には「前史時代の日本の象」という論文をドイツの古生物学報に載せて各地の象の化石を体系的に記載。その中に花室川や過日、国立歴史民俗博物館の教授がナウマン象やトナカイの骨などを発見して注目された土浦の桜川がつながる「霞ケ浦」も記され注目されていた。

ナウマンの説によれば象が日本列島に生息したのは第三世紀末の鮮新世、つまり日本が朝鮮海峡で大陸と陸続きだったころとされる。それは1914年(大正3)に茨城県久慈町離山(当時)の第三紀の地層から象の化石(ステゴドン)が発見されたことでも明らか。ちなみに「ナウマン象」という名前は1938年(昭和13)、京都帝国大学の横山次郎教授がナウマン教授の名を取って日本の長鼻類の名前にした。

桜歴史民俗資料館の開館は午前9時〜午後4時半、月曜休館。入館無料。

■ 問い合わせ
Tel 029(857)6409/桜歴史民俗資料館


 

ナウマン象の下顎骨 - 地図

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