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茨城歴史散歩
[2009-03-13 up]

下村千秋(しもむら ちあき)文学コーナー - 阿見町

ルンペン文学しのぶ千秋の資料多数展示


人柄と人生を物語る資料が所狭しと並ぶ

図書館入り口に建つ「下村千秋文学碑」

阿見町出身の小説家、下村千秋(1893〜1955)の生原稿や写真、著書などさまざまな資料が同町立図書館に展示されている。

旧朝日村に生まれ、土浦中学校(現土浦一高)から早稲田大学に進んだ下村千秋は、1919年(大正8)に早大同期生13人で同人誌『十三人』を創刊し、小説や随筆、戯曲、短歌など自身の作品を多数発表。

その後、志賀直哉を師として文学の道を歩み、小説『天国の記録』『街のルンペン』『ある私娼との経験など』でルンペン文学を流行させ、一躍大衆作家の仲間入り。その作品は舞台や映画にもなった。

その一方で霞ケ浦沿岸に住む炭焼き老人の娘と孫にまつわる牧歌的な作品『ねぐら』や、当てもなく四国遍路に出る孤独な主人公を描いて婦人公論の連載にもなった『遍路行』、当時の教育界への問題提起になった戦後の作品『中学生』、童話『赤い鳥』など異なるジャンルの作品も多数残すなど多彩な才能を発揮。

そんな千秋の足跡と活躍を知らせようと図書館内に「下村千秋文学コーナー」が設置されたのは平成4年7月。展示資料は夫人のひでさんが「町と夫のために」と寄贈したもので、愛用した万年筆や鞄、火鉢、写真など日常を物語る資料も多い。

開館は火〜木曜午前9時〜午後6時(金は午後7時まで。土・日は午後5時まで)、月曜休館。

[TEL] 029(887)6331/阿見町立図書館


 

下村千秋(しもむら ちあき)文学コーナー - 地図

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