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茨城歴史散歩
[2008-06-13 up]

出島のシイ - かすみがうら市

地域に根差した ご利益ある大木




かすみがうら市のゴルフ場北、管理者がいなくなって久しい長福寺の山門脇にどっしりとそびえるのは県指定天然記念物のシイの木。

品種はスダジイ。樹高15m、幹周囲10mの大木は推定樹齢700年を超え、平安時代の昔からこの地の移り変わりを見守っている同市下軽部地区のシンボルだ。

江戸時代に四国八十八ケ所巡りや坂東三十三ケ所巡りなど参拝すればするほどご利益があるという「多数作善」が流行したころ、長福寺住職の正応上人が1767年(明和4)、四国遍路から持ち帰った札所の砂、土、お札を根元に埋め、弘法大師の石造88体をシイの木の周囲に並べ「木の周りを回ればお遍路さんと同じご利益がある」と伝え、旅ができない地域の女性や子供、足の不自由な住民に喜ばれた。

10年ほど前から国内ではこの木で初めて発見されたスダジイタマバチの被害により木の内部が朽ち、行政による延命措置が取られている。現在同地に住む50代から60代はおやつとしてシイの実を食べた思い出があるといわれるように、地域のシンボルは文字通り昔からここに「根差して」いる。


 

出島のシイ - 地図

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