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茨城歴史散歩
[2007-10-11 up]

南坪貝塚 - 小美玉市

縄文人が今に伝える 土中からのメッセージ


今は個人所有の畑

発掘された人骨

小美玉市の与沢地区付近を流れる梶無川の右岸台地上、南北300b、東西200b一帯に、1976年(昭和51)旧小川町指定文化財となった南坪貝塚が広がる。

1985年(昭和60)に行われた発掘調査によれば貝塚は縄文時代後期(約4000年〜3000年前)に形成されたとみられ、貝塚の位置は現在の霞ケ浦から最短2`b。集落の中には地点貝塚が9カ所発見され、ハマグリ、アカニシ、シオフキ、サルボウ、イボウミニナなどの貝殻が出土。小美玉市玉里史料館学芸員の本田信之さんは「ここに定住していた人々が今よりも内陸に深く入れ込んだ霞ケ浦に貝を採りに行った、あるいは付近の梶無川を下り、やはり霞ケ浦で漁を行っていたのでしょう」と言い、「『浦』はもともと湾を表す漢字。南坪貝塚から出土した貝はすべて海のもの。その昔霞ケ浦が内海だったことを示す証拠ですね」と話す。さらに貝塚からは土器や埴輪(はにわ)、動物の骨で作った釣り針、人骨なども出土。アルカリ性の貝殻を捨てたことで酸性の土が中和され、それらの有機物が分解されることなく出土したという。

現在の貝塚は一見何の変哲もない個人所有の畑。しかし、強い日差しが当たると無数の貝殻がキラキラと一面に輝き、先祖の暮らしを今に伝える。

[TEL] 0299(58)5828/小川資料館


 

南坪貝塚 - 地図

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